『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』感想

ジュラシック・パーク」が面白かったので、その続編となる『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を観た。

 

前作とは方向性が違うんですね。終始暗かった。前作では「現在の美しさ」を描いていたように思うが、今作はその逆、「人間の醜さ」を強く感じた。特に新しい社長。前作の社長は夢とロマンを持ってジュラシックパークの完成を目指し、最終的には自然保護に尽くした。今作の社長は徹頭徹尾私利私欲。気持ちよく殺してくれて大満足。この社長のように、気持ちよくないキャラが多かったように思う。というより、主人公以外には大体イライラしていたように思える。前作は主人公の「進化」も見所だったが、それは無かった。繰り返しただけ。

 

恐竜の描き方は物足りなかったかな。前作は機械を絡めていて、こうなってしまうかもしれない…!という、どこか現実みを感じるような演出だった。対して今作は自然の中が中心。少し、ありふれた感じがしちゃったかな。後半でアメリカに上陸した時はワクワクしたけど、現代と絡めるというよりはただ街で暴れているだけだったのも肩透かしをくらった。

 

最後に自然保護を訴えていたけど、そこに至るまでの描写ってなんかあったかな。う〜ん、前作の方が好みかもしれない。